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コストが安い投資信託 ETF(上場投資信託)とは?

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みなさんこんにちは!

 

以前の記事で長期的な資産形成には投資信託の積み立て購入による「投資対象」と「時間」の分散が重要であるとお伝えしました。

onlydragon72.hatenablog.com

長期投資は投資信託保有期間が数年~数十年に及ぶため、保有期間中に発生する「信託報酬」などの管理コストが低いほど運用のパフォーマンスは上がりやすくなります。

 

一般に銀行の窓口等で販売されている投資信託は手数料が高いですが、中には販売手数料0円で信託報酬等も低めのインデックスファンドもあります。

インデックスファンドは積立サービスも行われていることが多く、給料日に天引きして購入している人も多いです。

 

しかし、インデックスファンドよりもさらにコストの低い投資信託があることをご存じでしょうか?

それがETF(上場投資信託)と呼ばれる投資信託です。

 

ETF(上場投資信託)とは?

 

ETFはExchange Traded Fundsの略で、日経平均やNYダウなどの特定の指標と連動を目指すように運用される投資信託です。
株だけではなく、債券、REIT不動産投資信託)、通貨、コモディティ(石油や金などの商品)の指数もあります。
また、国内だけでなく海外も幅広く投資対象とできます。

 

一般的な投資信託ETFの違い(メリット・デメリット)

 

1 上場の有無

 

ETFは「上場投資信託」の名前のとおり、株のように証券取引所に上場しています。
そのため、取引所の取引時間中であれば自由にリアルタイムの市場価格で売買ができます。
一方、一般的な投信は上場していないため売買時の値段はその日ごとの基準価格(1日1回その日の終値で決定)によって決まります。
なので例えば、政情不安などで相場が荒れて、午前中に急落し午後急騰したとします。
午前中にETFと一般投信を購入した場合、ETFは安い値段で買えますが、一般投信は急騰後の終値で基準価額が計算されるためETFに比べ割高な約定価格となる可能性が大です。

このようにETFは上場されていることにより、一般的な投信に比べ売買の自由度が高いことが特徴です。

 

2 運用方法

 

ETFは特定の指数への連動を目指すため、パッシブ運用です。
つまり日経平均に連動するETFの場合、日経平均が5%上がったらETFも同じくらい上昇するといったパフォーマンスとなります。
良くも悪くも指標とほぼ同じ運用結果となります。

一般投信の場合はインデックスファンドのようにパッシブ運用の商品もありますが、指標を上回る成績を目指すアクティブ運用の商品も多く存在します。
アクティブ運用はその名の通り、積極的に利益を狙う肉食な運用です。
大きく増える可能性がありますが、投資銘柄の選定などファンドマネージャーの手間が増えるため、手数料が高くなりがちです。
また、商品の説明書に細かい字で書かれているのですが一般投信は「ファンドオブファンズ」といって、株や債券に直接投資をするわけではなく、他の投資信託ETFを投資対象としているケースが多いので、その分手数料が増えます。

 

3 購入金額

 

一般投資信託は100円から購入が可能です。
少し前まで数千円から1万円からの購入が主流でしたが、最近は投資アプリやLINEなどの異業種の参入で、購入のハードルがどんどん低くなっています。

   LINE証券

ETFの方は購入金額が数千円~数万円かかります。
株と同様に上場しているので、最低購入単位が1株以上となり分割ができないためです。
一般投信に比べると購入に多額の現金が必要ですが、SBIネオモバイル証券などのようにTポイントを利用しての投資も可能です。
また「自動定期買付」というサービスがあり、これを利用して毎月積み立てるようにすると、ETFでも100円からの購入が可能です。

興味がある方はこちらからどうぞ⇩

 

4 手数料

 

一般的な投資信託の中にも販売手数料無料(ノーロード)のインデックスファンドなど手数料の安い投信もありますが、平均的に見ればETFの方がまだまだ割安です。
特に信託報酬は一般投信が年間1%以上かかることが多いのに対し、ETFは年間0.2とか0.3%程度で、なかには0.1%を切るETFもあります。

 

※仮に100万円を10年間運用したらコスト面で7万円以上の開きが出ます。

 

一般投信の中にもETF並みにコストが安いものも増えてきているため、同じような投資対象の投信であればなるべくコストが安いほうを選ぶようにしましょう。

ETFは株式と同様に購入の際には証券会社ごとの手数料がかかりますが、SBI証券松井証券などは条件により取引手数料を無料にすることが可能です。

    

 

5 分配金

 

ETFは株のように運用が順調なら配当が出ますが、悪いと出ないこともあります。

また、配当を出さないで運用益をそのまま再投資してくれるファンドも多いです(投資に詳しい方なら、再投資するタイプのファンドの方が福利効果で運用成績が良くなることを知っているためこちらを選びます)。

 

一般的な投資信託も分配金が出るタイプと出ないタイプとありますが、投資の初心者に人気なのは毎月分配金がお小遣いのように出るタイプのファンドです。

しかし、毎月分配金が出るタイプは運用成績が好調のときはいいのですが、悪いときでも同額の分配金が出ます。

これは俗に「タコ足配当」といって、利益が出ていないので投資元本を払い出し分配金を捻出しているのです。

タコが腹減って苦しまぎれに自分の足を食べる様子からきています。

このタコ配は「特別分配金」と言って一時期問題となったので、毎月高い分配金が出るタイプは注意しましょう。

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一般投信とETFの違いについて以下の図にまとめてみましたので参考にしていただければ幸いです。

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