マネーガイドブック~新時代を生き抜くお金の話~

お金が貯まらずにお悩みの方必見!FP有資格元銀行員が節約や投資など、お金に関する事をアップします。ちょっとした裏話も交えていきます。

働かなくても生活したいなら元手がいくら必要か?

みなさんこんにちは!

 

「働かなくても生活ができればなぁ・・」と
社会人なら誰もが一度は考えたことがあると思います。

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生活資金を稼ぐためには、嫌な仕事もしなければいけませんし、人生の大部分の時間が拘束されます。


仕事をしなくても勝手にお金が入ってくるには、例えば公的年金生活保護を支給してもらうか、資産家の恋人を捕まえるとかでしょうか。

 

しかし、ご存じのとおり日本の財政悪化と少子高齢化で、公的年金は支給の先延ばしや削減が行われており、改善する見通しがありません。
それに対して払う方の社会保険料は増える一方です。

 

生活保護を受ければとりあえず生きのびることは可能かもしれませんが、将来にわたり生活水準が制限されてしまいます。

 

運良くとても優しい資産家の恋人に巡り合い、結婚しても先方のご両親からも干渉なく野放しにしてもらえればいいですが、そんなシンデレラストーリーみたいなことはほぼ無いですよね。

なので、われわれ一般人ができる一番の自衛策は「お金を貯めること」になります。

それはそうだが、じゃあいくら貯金が必要なんだ、と言いたくなります。

では、次のことを前提条件として、みなさんが月々このくらいは欲しいという金額から逆算してみましょう。
①年金を当てにしない
②貯金には利子がつかない
③60歳までに貯めて、60歳から毎月一定額を取り崩す
④取り崩している間は貯金をせず、元金はそれ以上増えない
⑤医療の進歩により平均寿命が100歳になる

 

縦軸:60歳からの余命   横軸:毎月の取り崩し額  

  10万円 15万円 20万円 25万円 30万円 35万円
5年 600 900 1,200 1,500 1,800 2,100
10年(70歳) 1,200 1,800 2,400 3,000 3,600 4,200
15年 1,800 2,700 3,600 4,500 5,400 6,300
20年(80歳) 2,400 3,600 4,800 6,000 7,200 8,400
25年 3,000 4,500 6,000 7,500 9,000 10,500
30年(90歳) 3,600 5,400 7,200 9,000 10,800 12,600
35年 4,200 6,300 8,400 10,500 12,600 14,700
40年(100歳) 4,800 7,200 9,600 12,000 14,400 16,800

                       単位(万円)

いかがでしょうか?
65歳まで毎月10万円取り崩しただけでも600万円円になりますし、90歳まで毎月30万円取り崩せば必要貯金額は1億円を突破します。

老後生活するのに毎月いくら必要かという話になると、夫婦が最低限生活すのに23万円、趣味や旅行などある程度ゆとりのある生活するには38万円とよく言われます。
夫婦とも100歳まで生きて毎月35万使うと、上の表の一番右下の金額になりますから約1億7千万円です。

20歳から60歳まで毎月休まずに貯めたとしても、
1億7千万÷40年÷12か月≒354,166円 約35万円以上を毎月貯金する必要があります。
正直、毎年の年収がコンスタントに1000万円あってもキツイ金額です。
失礼ながら、国民の99%以上は達成不可能な数字です。
それこそ宝くじにでも当たらない限り。

もちろんこれは年金が破綻して、「自分の面倒は自分で見なさい!」となった場合の話です。

私の個人的な意見としては年金制度が完全に破綻するような事態にはならないと思います。なぜなら、年金がもらえなくて生活困窮者だらけになれば、生活保護を受ける人が激増し、それこそ国の財政が破綻するからです。
しかしながら、安倍政権は「一億総活躍社会」や「働き方改革」の名の元に定年の年齢を引き上げ、年金支給時期もどんどん遅らせる方向になっていますよね?
ということは、なんとか年金制度が破綻しないよう支給額を減らしたり、増税したりしてごまかそうとするでしょう。


なので、現状の年金の給付水準が維持される可能性は極めて低いため、やはり自分である程度の貯えをして自己防衛するしかありません。

とはいえ、貯金だけで1億円用意するのはよっぽど高収入な方でなければ、あまり現実的ではありません。

 

そこで、運用の出番となります。
貯めた資産を「増やす」ことと、「減らさない」ことにより、必要な貯金額を大幅に減らせる可能性があります。

先ほどの前提条件②「貯金には利子がつかない」を「年3%の複利で運用しながら取り崩した場合」と条件を変えてみましょう。
そうすると、必要金額は下の表のようになります。

 

縦軸:60歳からの余命   横軸:毎月の取り崩し額 

  10万円 15万円 20万円 25万円 30万円 35万円
5年 565 840 1,120 1,400 1,680 1,950
10年(70歳) 1,040 1,560 2,080 2,600 3,120 3,640
15年 1,450 2,185 2,900 3,630 4,350 5,080
20年(80歳) 1,805 2,710 3,610 4,520 5,410 6,320
25年 2,110 3,170 4,220 5,280 6,340 7,390
30年(90歳) 2,375 3,560 4,750 5,930 7,120 8,310
35年 2,600 3,900 5,200 6,500 7,800 9,100
40年(100歳) 2,795 4,192 5,590 6,990 8,385 9,780

                    単位(万円)

 

いかがでしょうか?

先ほどの利率0で取り崩す場合より、はるかに必要元金が少なくなっているのがお分かりになるでしょう。

80歳まで25万取り崩しなら 6000万 → 4520万ですし、

100歳まで35万なら  1億6800万円 → 9780万円 まで圧縮されます。

(利回りがキープされることが前提となりますが)

 

それでも元手が数千万円ほど必要なため、まだまだ大金のように感じます。

しかし、先日の記事

onlydragon72.hatenablog.com

 で紹介した「運用」の手法やソーシャルレンディングを活用し、数十年かけコツコツ増やしていけば、達成不可能な数字ではありません。

 

もちろん、運用したからといって確実に増えるとは断言できませんが、適切な分散で長期投資を行えば成功する確率は高まります。

 

これからの時代、現金を眠らせておくよりも、お金を自分のために働かせてみませんか?

  

 

 

 

 

 

 

 

 

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