「投機」「投資」「運用」、老後不安には「運用」がオススメ
みなさんこんにちは(^-^)
よくお金に関する本やセミナーでは「投資入門」とか「年金不安時代の資産運用」とかの題名を目にします。
モノによっては「投機」や「トレード」とかいう言葉も使われたりします。
この「投機」「投資」「運用」の違いってご存じですか?
世間ではこれらがゴチャゴチャになっていて「投資の」話をしているのに「投機」の説明をしていたり、その逆になっている場面が多いように感じます。
単なる言葉の違いだけでなく、その人のお金を増やすスタイルに関わってくることなので、明確なイメージを持っておく必要があります。
例えば、「運用」のスタイルでお金を増やしたいのに「投機」をしていては失敗する可能性が高いでしょう。
それでは違いをご説明します。
投機とは
・チャート分析(テクニカル分析といいます)やニュース速報を見て、価格の変動を予想し、株や為替、仮想通貨の取引を行うことです(バブルの時にスポーツカーや土地を買い占めて値上がりを狙う行為も「投機」と言われましたが、ここではニュアンスが異なります)。
・「トレード」も似た意味になります。
・数秒~数日程度の短期間の取引が多いです。
・運が良ければ短期間で爆発的に利益が出ますが、逆に大損する可能性も高いです。
・少ない元手を短期期間で増やしたい人向けです。
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投資とは
・企業の成長性や配当等の株主還元に着目し、個別企業の株を中長期的に保有します。
・企業の財務状況や将来の成長予想をする分析(ファンダメンタルズ分析といいます)が必要です。
・基本的には株式投資を指すことが多いですが、自分で判断する裁量が
多い不動産投資もこのカテゴリーになります。
・投資対象の会社がまだ世間に注目されていないうちに株を買っておき、人気商品の開発とかで一気に成長すれば株価が5倍とか10倍とかになるのも珍しくありません。
(例えば、アマゾンの株を2004年くらいから保有していれば現在20倍くらいになっています)
・ウォーレン・バフェットをはじめとする著名な大富豪は「投資」で儲けた人が多いです(コカコーラやアメリカンエキスプレスの株をまだ無名の時に買ったりしています)。
・ただし、企業の業績悪化や不祥事で大きく下落することもあるので、必ず増えるわけではありません。
・成果が出るまで数ヶ月~数年単位かかり、ある程度期間が必要です。
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運用とは
・その人にとって、将来起こりうるであろう支払い等に対して、現在保有している(もしくは今後の収入による)資産を枯渇させないように管理していくことです。
例えば住宅購入に向けて貯蓄をするとか、老後の生活費を確保するといった目標に対して達成するための計画を立てます。
・「守りの投資」とも表現されることもあります。
・政府や金融機関が推奨しているスタイルはこの「運用」にあたります。
・数年~数十年の長期間にわたり行います。
平均的な所得の人が金融資産10億円以上の大金持ちを目指すには「投機」か「投資」で資産を爆発的に増やしていくしかありませんが、資産の大を失うリスクもあります。
おそらく、大半の方は「そこまでのお金持ちになれなくてもいいが、お金のことは心配」という不安を抱いていのではないかと思いますので、そのような方に最も適したスタイルである「運用」についてもう少し詳しく説明します。
運用の基本的なスタイルは「長期」の「分散投資」となります。
なぜかというと、「運用」においては「資産を減らさない」ことが大事ですので、リスクを抑える必要があります。
長期的な分散投資をすることでリスクを抑えることが期待できます。
例えば、A社の株を100万分保有していましたが、下落して50万円になったとしたら50万円の損です。
しかし、A社の株を50万円、B社の株を50万円に分散したらどうでしょうか?
A社の株は半分になりましたが、B社の株価は2倍に値上がりしたとします。
A社:50万円 → 25万円 ー25万円
B社:50万円 → 100万円 +50万円
トータルで25万円のプラスになります。
これは極端な例ですが、実際の運用ではこの保有資産の分散をもっとたくさん行います。
対象も日本株だけでなく、外国株や国内債券・外国債券、不動産投資信託(リート)などに幅広く投資します。
例えば、株が上がれば債券価格が下がる傾向があり、価格変動リスクを抑えることが期待できます。
さらに色々な国の色々な銘柄に分散することにより、トータルで個別銘柄のリスクが軽減されます。
ただ、ここで問題があります。
個人の資金で個別の株や債権に分散投資をするのは無理があるということです。
さらに、仕事とかであまり時間が割けない中で、どの銘柄がいいか調べたり保有して間の値動きをウォッチするのは大変です。
そこで「投資信託」の出番となります。
投資信託についてざっと説明しますと、
一般の投資家(私たちのような個人のお客)から集めたお金をひとつの大きな資金として、ファンドマネージャーと呼ばれる投資のプロがお客にに代わり、株や債権などに投資して利益を出し、その成果を投資した金額に応じて還元してもらえる仕組みです。
株や債権は1銘柄購入するのに数万~100万円程度かかるのに対し、投資信託は数千円~1万円での購入が可能です。
投資信託の商品は星の数ほどあり、どこの銀行や証券会社でも買えますが、中には手数料が高かったり、運用成績が悪い商品もあり、見極めが必要です。
選ぶポイントとしては、購入手数料が無料(ノーロード)で、保有時の管理手数料が1%未満のインデックスファンドを選ぶのが基本です。
ネット証券の方がコストが割安の商品が多いです。
ただし、投資信託も投資対象となる銘柄の相場状況や経済情勢によっては値下がりするリスクもあります。
そこで、老後資金として運用を行う場合は投資信託の積立購入がオススメです。
指定した投資信託を毎月一定額、自動的に購入してくれるサービスです。
ドルコスト平均法というのですが、購入タイミングをズラすことにより「時間の分散ができるため、価格変動リスクを小さくする効果があります。
例えば、購入価格が11000円の時に一気に買うより、価格が9000円、10000円の時にも購入できるようにしておいたほうが、最終的に購入単価が安くなり、利益が安定する可能性が高まります。
自動積立にしておけば、相場の動きに一喜一憂しなくても済むというメリットもあります。
まとめ
・「投機」「投資」はハイリスクでも大きく増やしたい人向け
・「運用」を行うなら投資信託の積立投資がベター