よくやりがちな節約の失敗例
みなさんこんにちは
前回記事「家計簿をつけたら固定費を見直そう」
で、家庭の支出は流動費と固定費に分けられるという話をしました。
その中で、流動費を削るのはあまりおススメしないと話しましたが、その理由をお話しします。
昔、「いきなり黄金伝説」というテレビ番組がやっていたのをご存じですか?
その番組の人気企画で、「1か月1万円生活」というコーナーがありました。
文字通り1か月の生活(食費・水道光熱費等。家賃とかは含まず)を1万円以内で過ごしたら成功!という内容です。
最初、女優が挑戦しましたがわずかにオーバーして失敗していました。
その後、リベンジということで2回目の挑戦で1か月1万円以内での生活に成功しました。しかも、残金を数千円残してです。
どうやったかというと、以下のような感じでした。
・スーパーでの激安品やモヤシみたいなとにかく安い食材を買う。
・買った食材を時間と手間を掛けておいしく仕上げる。
・外食、中食は一切しない。
・狂気のような徹底した省エネ
・家計簿をつけて進捗管理する。
たしか、節約生活のレシピをまとめた本も出ていたと思います。
究極的に節約すれば、このぐらいで生活できるという検証結果ですけど、単純にこの生活スタイルを一般家庭に当てはめるには問題があります。
①継続的に続けるには無理がある。
外食はおろかコンビニのスイーツすら我慢するような生活では無理なダイエットと一緒で長続きしません。1か月程度なら我慢できるかもしれませんが、長期的に続ければストレスがたまり、破綻する可能性が高いです。
また、独身の方は可能かもしれませんが、育ち盛りの子どもがいたら、食費を抑えるのには限界があります。豆腐ハンバーグではなく、本物の肉を食べたい!と言わるでしょうし、たまには外食もしたいという流れになるでしょう。
②家庭内の空気が悪くなる。
よく、照明のスイッチをこまめに消すとか、顔を洗うとき水道を出しっぱなしにしないと頑張る人がいます。
でもこれって、あんまり節約効果無いんですよ。最近の照明はLEDでほとんど電気食わないし、水道にしても10リットル使って1円くらいですよ(地域によって変わりますが)。
1か月1万円生活は「生活費を1万円以内に抑えるゲーム」のようなものですから、わずかな省エネも意味があるかもしれません。
しかし、自分だけならまだしも家族に対してわずかな節電や節水を徹底させて、思い通りにしてくれないとケンカになり、家庭内の空気が悪くなります。
単身で生活している場合も、電気をつけっぱなしで寝てしまった自分を責めたりして自己嫌悪になりがちです。
たとえ徹底できたとしても大して節約には貢献しないのですから、もっと他のことを頑張ったほうがいいです。水道光熱費を減らしたいなら、エアコンを省エネのものにするとか、お風呂の水を自動的に給水する洗濯機に変えるとかした方がずっと効果は大きいです。
最近では電力やガスの小売り自由化も進んでいますので、他社へ乗り換えるのもいいと思います。
まあ、よゐこ濱口がやったみたいに海辺で自給自足生活なら食費はおろか水道光熱費もかからないでしょうけどね。
私はやっぱり美味しい物が食べたいし、ネットも見たいし、快適な家に住みたいので人生を豊かにするための支出はあまりケチらないでいきたいです。