【初心者用】投資信託の基本についてわかりやすくまとめました!
みなさんこんにちは(^^♪
銀行の窓口へよく行かれる方は「〇〇投資信託」といったパンフレットが置かれているのを見たことがあるかと思います。
また、テレビや雑誌でも資産運用の代表的な金融商品として紹介されていたりしますので、なんとなく聞いたことがある方が多いのではないかと思います。
「投資信託という言葉はよく聞くけど、内容よくわからないし、投資って損するイメージあるから怖いなあ」、という方や「興味はあるけど、調べたり勉強したりするヒマがないよ~」、という方向けに投資信託の仕組みやリスクについて、わかりやすくまとめてみました。
少しでも参考にしていただければ幸いです。
投資信託とは?
ネットや金融機関のパンフレットには「投資家から集めたお金を原資として、運用の専門家(ファンドマネージャー)が株や債券などの複数の商品に投資して得られた利益を投資家に還元する金融商品です。」などと書かれています。
これだけの説明だと、投資初心者にはイメージがわきにくいのではないかと思います。
さらにパンフレットにはいろいろな用語も載っています。
基準価額、信託報酬、信託財産留保額、流動性リスク、ファンドオブファンズetc・・・(??)
これらの用語の説明は細か~く書いてあり、読んでもよくわかりません。
(とにかく早く始めたいがために、よくわからないまま購入してしまう人もいますが)
では順を追って、詳しく説明します。
今の世の中、株や債券、不動産をはじめとしてたくさんの投資対象があります。
しかし、株を買うにしてもどの会社の株を買えば値上がりしそうかわからないですし、海外の債券や不動産を購入しようにも、個人が購入するには敷居が高いです。
そもそも、投資できる資金も時間も限られている個人がいきなり個別の投資対象を分析して、「これだ!」と思えるようなものを探し出すのは困難です。
また、保有している間はその投資対象の値動きや異変がないか監視する手間も発生します。
このように、投資をするには専門知識や時間も必要なため、「手数料をいただければ、あなたの代わりに私たちが投資を行ってあげますよ~」という商売ができました。
その代わりに投資を行ってくれるのが「機関投資家」と呼ばれる存在です。
機関投資家は信託銀行や証券会社、保険会社などの金融のプロ組織です。
たくさんのお客から集めたお金を投資しているため、投資金額は数百億円~数兆円と個人とは桁違いの資金量をほこります。
この機関投資家組織の中に、顧客から集めたお金を運用するセクションがあり、そこの「ファンドマネージャー」と呼ばれる投資の専門家が日々世界中に投資を行っているのです。
中には機関投資家でしか投資できない商品もあります。
そしてファンドマネージャーは顧客の好みに応じて投資対象を選定し、グループ分けを行います。
例えば、国内の株に投資したい人向けに日本株投資に特化したグループ、海外の債券を購入したい人向けのグループ、または株や債券、不動産をミックスしたグループなどです。
このグループ分けをした投資対象のパッケージに手数料等を上乗せした商品を「投資信託」として、顧客に販売するのです。
価格は数千円~1万円から購入可能と初心者にも購入しやすい値段です。
仕組みをもう少し正確に言うと、投資信託は商品を「作る」「管理する」「販売する」会社が存在します。
・「作る」会社を「委託会社」といいます。
実際に投資の指示を出すファンドマネージャー達がいる会社です。
・「管理する」会社を「受託会社」といいます。
委託会社からの指示で投資の売買手続きを行い、資金を管理しています。信託銀行がなることが多いです。
・「販売する」会社を「販売会社」といいます。
文字通り、顧客に投資信託を販売する会社です。銀行や証券会社などの投資信託が購入できる会社を指します。
お菓子に例えると、委託会社がお菓子メーカー、受託会社が作ったお菓子を保管する倉庫、販売会社がコンビニやスーパーです。
図にすると、次のようになります。
顧客は、銀行や証券会社から投資信託を購入し、購入した金額と運用成果に応じて「分配金」を受け取ったりできます。
投資信託を運営する期間は個別の投信により異なります(基本的に無期限の場合が多いです)。
また、投資信託には「基準価額」というものがあり、日々変動しています。
「基準価額」とは投資信託の純資産残高(お客から集めた全ての資金)を総口数で割ったもので、投資信託の時価を表します。
株でいうところの「株価」のようなものです。
オープン・エンド型と呼ばれる投資信託であれば、途中解約ができるため、この基準価額が投信を買った時よりも上がれば利益になり、下がれば損失となります。
ちなみに「口数」とは株数のようなもので、口数が多い顧客ほどたくさん利益を受ける権利があります。
基準価額が低いときは口数をたくさん買うことができます。
スーパーの安売りで、いつもより食品がたくさん買えるようなものです。
この「分配金」と「基準価額の値上がり益」が投資信託の利益となります。
投資信託は慈善事業ではないので、購入する時と保有期間中、解約時に手数料がかかります(パンフレットには大体後ろの方に小さく書いてあります)。
代表的なものは次の通りです。
①販売(募集)手数料
・投資信託の買付時にかかる手数料
・販売会社によって手数料が異なる
②信託報酬
・投資信託財産(集めたお金)の運用・管理の報酬として、委託者、受託者、販売会社が一定割合ずつ受け取ります。
・年間の報酬額を日割りして、日々の投資信託財産から差し引かれています。
③信託財産留保額
・一部の投資信託で、中途換金時に解約代金から差し引かれ、信託財産内に留保される。
投資信託は一般的に、株やFXよりローリスク・ローリターンで運用期間も長期になるため、この手数料を極力抑えることが重要となります。
一般的に銀行や証券会社の窓口で職員と対面で購入する場合は手数料が高い商品を勧められる場合が多いです。
例えば、販売手数料3%、信託報酬2%とかの投信がかなりあります。
仮に100万円購入した場合、
100万円×3%=3万円が手数料として差し引かれ、97万円分しか購入できません。
さらにこの97万円に対して年間2%の信託報酬がかかってきます。
信託報酬が1%の投信を数十年保有した場合と比べると、数十万円のコスト差になります。
手数料が高いから悪い投信とは一概に言えませんが、同じ投資内容なら手数料が安い商品を選んだ方がコスト面で有利でしょう。
私も以前、銀行の窓口で投信の窓販を担当していたので銀行側の事情もわかります。
人件費や店舗の維持コストを稼がないとならないので、どうしても手数料が高めの商品を売りたくなるのです。
なので、そういったコストの少ないネット証券やネット銀行の方が手数料が安く、商品のラインナップも豊富な傾向にあります。
大手の会社であれば管理も安定してますし、長期的に見ればコスト面で大きな差となってきます。
まずは自分が気になる商品をネット証券で検索し、お小遣いの一部でお試しに購入されてはいかがでしょうか♪