マネーガイドブック~新時代を生き抜くお金の話~

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実は生活に深く関わっている、『円高・円安』をわかりやすく解説してみました!

みなさんこんにちは(^^♪

 

日本国内では流通通貨が「円」のみのため、外国の通貨にはあまりなじみが無いと思います。
普通なら、海外旅行へ行くときに外貨へ両替するぐらいではないでしょうか。


国内の様々な物やサービスの値段は基本的に「円」で表示され、その金額の「円」を払えば日常生活が成り立つので、普段の生活の中で外国為替の相場を意識することはないかと思います。
もし、ドルやユーロで買い物できる駄菓子屋さんとか存在したら凄いですよね。
水あめ1個10セントとか。

 

よくニュースで「円安(または円高)になりました」、とか報道されますが、海外の株や通貨に投資を行っていない方には関係が無い気がします。

 

ではここで、円安と円高について小話を交えて解説いたします。

 

フグ夫君(仮名)はアメリカへ旅行へ行きました。
旅先でノドが乾き、コーラを一杯飲もうと思いました。
お店でコーラは一杯1ドルで売られていました。
この日は1ドル=100円で交換されていたため、フグ夫君は両替所で1ドルを100円で交換してコーラを買いました。

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次の日、フグ夫君はまたコーラが飲みたくなり、お店に行きました。
コーラの売値は1ドルのままですが、為替レートが1ドル=90円になっていました。
(実際に一晩でドル円が10円も乱高下したら大ニュースになりますので・・)
昨日は両替所で1ドルを100円払って交換してもらいましたが、今日は90円で済んだのでフグ夫君は「ラッキー!」とゴキゲンでした。

 

さらに次の日、フグ夫君は日本より安く変えると味をしめて、またコーラを買いに行きました。
ところが、今日は為替レートが1ドル=110円になっていました。
1ドルのコーラを買うのに110円必要になり、「高い!」と感じたフグ夫君は買うのをやめました。

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2日目の1ドルが90円になった状態を「円高
3日目の1ドルが110円になった状態を「円安」と言います。

なんとなく、言葉のイメージ的に逆なような気がするかもしれませんが、
1ドルを買うのに、100円必要だったのが90円で買えるようになったということは、相対的に円の価値が上がった=円が高くなった、ということになります(円安はこの逆です)。

 

この1ドル=何円の交換比率は「外国為替相場」と呼ばれ、秒単位で目まぐるしく変動しています。
なぜなら、世界中に通貨を交換したいという人達があふれていて、膨大な量の通貨が常に交換され続けているからです。
もちろん、この相場の動きを利用して儲けようとする人もたくさんいます。

 

私達個人にとって円高と円安はどちらが望ましいのでしょうか。
円高になった場合と円安になった場合の生活への影響をまとめると次のようになります。

 

円高が進むと
・海外から物資を輸入する際の負担が減るため、輸入製品が安く買えるようになる
日本は大豆や小麦、トウモロコシなどの食品や石油などの資源はほぼ全て、海外からの輸入に頼っています。
なので小麦を原料とするカップ麺やパスタ・うどんなどの麺類、パンが安くなり、石油が値下がりすれば、ガソリンや電気代なども値下がりします。
また、燃料費が下がれば漁船や農作業機械の費用も下がるため、農作物や海産物の値段が下がりやすくなるなど、消費者にとってはうれしいことが起こります。
よくスーパーで「円高還元セール」とか目にしますよね。


・海外旅行に安く行けるようになる。
さきほどの小話のように、海外の通貨がより多く交換できるので、海外旅行へ行くチャンスとなります。

 

円安が進むと
円高の時とは反対に、物資の輸入が不利になるため物価が上がりやすくなります。


・海外旅行に行くときの負担も大きくなります。


 なので、消費者にとっては不利な面が多くなりますが、製造業に勤務する人にとってはメリットがあります。

なぜなら、円安は輸出企業には有利に働き、製造業は典型的な輸出企業だからです。

 

例えば、アメリカへ車を輸出販売すると、現地の人はドルで代金を支払います。

この時のレートが1ドル=100円なら、販売代金が1台1万ドルとして

100円×10000ドル=100万円が円ベースでの売り上げになります。

もし、レートが1ドル=90円であれば、売り上げが90万円に減ってしまいます。

日本国内の従業員の給料や仕入れ先などへの支払いは円で決済するため、企業とすれば円ベースでの売り上げが増えた方が有利になります。

 

このように円安により輸出企業の売り上げが増えれば、社員のボーナスや給料のベースアップが見込めるため、務めている人は懐が温かくなります。

トヨタの関連企業だけでも従業員が数十万人いることを考えても、日本の製造業界の裾野はとても広いため、日本経済に与える影響は大きいです。

なので、与党や日銀も極端な円高を嫌い、リーマンショック東日本大震災直後のように円高が進行すると「為替介入」を行い、円安に調整しようとします。

 

これらはほんの一例で、為替は世界経済に密接にかかわっておりとても奥が深いです。

本格的に勉強してみたい人は、私が銀行員時代に読んでいた以下の本がおススメです。

やや固めの本ですが、為替の基礎からレートの決定理論、テクニカル分析の基礎も載っているので、外為投資部門に勤める人も持っていました。

第6版 投資家のための金融マーケット予測ハンドブック

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