FXは危険なのか?FXの基本とメリット・デメリットについてわかりやすくまとめました!
みなさんこんにちは(^^♪
「FX」と聞くとどんなイメージを浮かべますか?
・なんとなく危険
・ギャンブルのようなもの
・ハイリスクハイリターン
・プロにしかできない
・難しそう
・・など、どちらかというとネガティブなイメージがあるのではないでしょうか。
確かに、FXはシステム上、手持ち資金以上の取引ができてしまうため、大きな利益をつかむ可能性がある一方、逆に大きく損をする可能性も秘めています。
FXを行う個人投資家は9割が負けているとも言われています。
しかし、FXで利益を出し続けている個人投資家がいることも事実です。
特に、リーマンショックと東日本大震災の直後は急激な円高が進み、その後アベノミクスで大きく円安に振れています。
この時期、うまく相場の波に乗って資産を1億円の大台に増やし、一気に富裕層にのし上がった人も多く出ました。
「億(おく)り人(ひと)」などと一時期話題になったかと思いますが、この億り人の中には専業トレーダーだけでなく、サラリーマンや主婦、フリーターの人もいたそうです。
私も少しだけ稼ぎましたが、上げ相場の途中で利益確定してしまいました(今思えばもったいないことをした・・)。
FXって難しそうでとっつきにくいなあ・・という方に向けに、FXの基本とメリット・デメリットについてわかりやすくまとめましたので、参考にしていただければ幸いです。
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FXとは?
FXはForeign eXchangeの略で、正式名称は「外国為替証拠金取引」といいます。
仕組みを一言でいうと、異なる国の通貨を買ったり売ったりする取引です。
円、ドル、ユーロ、ポンドをはじめ様々な通貨の交換が可能です。
2国間の通貨で取引するため、「ドル円」、「ユーロポンド」など”通貨のペア”を決めて「買い」か「売り」の取引を行います(「買い」は「ロング」、「売り」は「ショート」と呼ばれます)。
この「買い」「売り」という言葉がクセモノで、初心者を混乱させる原因になっています。
例えば、ドル円のペアで取引するときは手持ちの日本円を売って、米ドルを買うのが「買い」反対に米ドルを売って日本円を買うのが「売り」ということです。
ここで疑問が生じます。
私たちの手元の現金は円しかないし、取引するための専用口座に入金するのも日本円です。
なのになぜ存在しない米ドルを売ることができるのでしょうか?
簡単に言うと、FX業者がシステム上で外貨を貸してくれるためです(無利息です)。
仮に、1ドル=100円の時に1万ドルを借りて、円に換えたとします。
すると、1万ドルを100円×1万ドル=100万円で売ったことになります。
しかし、1万ドルは借りたものですので、返す必要があるため買い戻さなくてはいけません。
このときレートが1ドル=90円になっていれば1万ドルを買い戻すのに必要なお金は
90円×1万円=90万円です。
100万円で売ったドルを買い戻すのに90万円払い、借りた1万ドルを返すことができました。
結果として、100万円(売り上げ)-90万円(経費)=10万円(利益)
10万円儲けることができました。
※この時、1ドル=110円になっていたら損失となります。
この「借りる」システムがあるため、例えば「ユーロを売って豪ドルを買う」という取引も可能になるのです。
FXの利益
FXには利益の出し方が2種類あります。
1 キャピタルゲイン・・為替変動による利益
1は先ほどの説明ともかぶりますが、為替レートは秒単位で目まぐるしく動いているので、買った時よりも有利なレートに触れた時に決済して利益を出します。
下の図は、ロウソク足チャートと呼ばれるものです。
為替レートの変動を視覚的に表したもので、ドル円であれば上に行くほどドル高円安、下に行くほどドル安円高となります。
①の時点で円でドルを買い、②の時点で売れば差額が利益となります。
2のインカムゲインですが、FXの場合「スワップポイント」と呼ばれる利息が利益となります。
具体的には豪ドルやトルコリラなどの高金利通貨を円などの低金利通貨で買っている場合、金利差分がスワップポイントとしてFX会社から毎日入金されます。
豪ドル3%、円0.1%なら 3-0.1=2.9%分が利息収入となります。
※注意点は、低金利通貨を高金利通貨で買ったら金利差がマイナスになるため、スワップポイントをFX会社に支払わなければなりません。
この後説明する、「レバレッジ」をかけて高金利通貨を保有し、スワップポイントをメインに稼いでいる投資家もいます。
しかし、今現在は先進国の政策金利は低下しており、高金利通貨は新興国の値動きが激しい通貨が多く、リスクは高いです。
FXのレバレッジとは?
レバレッジとは日本語で「テコの原理」を意味します。
テコの原理を使えば、小さな力で大きな物を動かすことができます。
FXにおけるレバレッジとは、少ない自己資金で多額の通貨取引ができることです。
レバレッジを使えば、5万円の自己資金で100万円分の米ドルを買う、といったことも可能です。
今の例のように、1ドル=100円の時に自己資金5万円を証拠金として、100万円分の米ドル(1万通貨)を買った場合、「レバレッジが20倍」と表現されます。
仮に、1ドル=101円に上昇した場合、利益は101万円ー100万円=1万円です。
元手5万円に対して1万円のリターンなので、相場が1円動いただけで20%の利益になります。
国内の個人口座だと、25倍までレバレッジをかけられます。
ただし、むやみに高いレバレッジで取引すると、相場が逆に振れた場合に損失も大きくなるリスクがあります。
最初は2~3倍の低いレバレッジから初めて徐々に慣らしていくといいでしょう。
FXのメリット
(1)プライベートの時間に取引できる。
株は基本的に9時~15時の間しか取引できないので、日中に仕事をしている人は取引に参加できません。
それに対しFXは24時間取引可能なため、仕事が終わった後や通勤時間中でも取引可能です。
(2)トレードツールが豊富で、スマホで気軽に取引できる。
ほとんどのFX会社が高機能なツールのスマホアプリを出していますので、相場が動いた!と思い立ったらすぐ取引できます。
初心者は画面の見やすさや操作に慣れるという意味で、パソコンから始めるのもアリですが、スマホアプリとパソコンの機能差はほとんどないため、慣れてきたらスマホでいいと思います。
(3)少額で始められる。
先ほどお話しした「レバレッジ」をかければ、数千円からの取引も可能です。
(4)不況の時も利益を出すことができる。
FXには「買い」だけでなく「売り」の取引もできるため、上昇相場だけでなく下落相場でも利益を出すことができます。
そのため、リーマンショックのような世界的経済不況時でもチャンスにすることが可能です。
(5)取引コストが安い。
株や債券、不動産などの他の投資に比べ、取引にかかるコストが激安です。
FX会社に払うコストは「スプレッド」と呼ばれる取引手数料だけで、
ドル円であれば1通貨あたり0.2~0.3銭程度です。
100万円分買ったとしても、スプレッドは20~30円しかありません。
口座開設手数料や管理費用は無料ですので、FXはコスト面ではとても優れています。
(6)株のようなインサイダー取引が無く、透明性が高い
為替相場を大きく動かす要因となる、経済指標の発表や要人発言は公共放送で世界同時刻に報道されるため公平です。
(7)FX会社が破綻しても、自分の財産は守られる
金融庁に登録された正式なFX会社であれば、「信託保全」のシステムが取られており、投資家の資金は信託銀行に預けられています。
なので、FX会社が破綻しても投資家の資金は信託銀行から返還されるかたちになり、安心です。
ただし、信託保全のシステムがあるのは日本国内の業者のみで、海外の業者は適用されませんので注意しましょう。
FXのデメリット
(1)レバレッジをかける場合は長期投資に向かない
レバレッジで自己資金より大きい取引ができることがFXの魅力ですが、もし相場が思惑と逆に動いたら、ポジション(注文して保持している外貨の残高)を維持するだけの証拠金が足りなくなることがあります。
例えば、1万ドルのポジションを維持するのに5万円必要なところ、相場が動いて6万円必要になったような場合です。
この時、口座に5万円しか入金してなかったら、「強制ロスカット」と言ってFX会社が投資家の大損を回避するため、強制的にポジションを決済してしまいます。
なので、保有期間が長くなればなるほど相場が大きく動く可能性があるため、強制ロスカットの可能性も上がります。
長期投資したい場合は口座に資金を大目に入れておくか、レバレッジを低く設定しましょう。
(2)いつでもどこでも気軽に取引できるが、手軽に儲けられるわけではない。
FXは口座開設して資金を入金すれば、すぐにでも取引可能です。
相場は上がるか下がるかのどちらかなので、勝率は50%になりそうなものです。
しかし、実際にトレードしてみると不思議なことに上がりそうと思ったら下がり出し、下がりそうと思ったら上がり出すことが頻繁にあり、すぐには成果が出ません。
ビギナーズラックで最初はたまたま上手くいっても、テキトーにやっていてはいつか必ず負けます。
ある程度コンスタントに利益を重ねていくにはそれなりに労力を伴います。
長くなりましたが、最後にお伝えしたいことがあります。
他の投資でもそうですがFXに「必勝法」は無いと思います。
どんな凄腕トレーダーでも勝率100%ではありません。
負けたら損切りしてダメージを抑え、思惑通りに相場が動けば利益を伸ばし、トータルでプラスにしているのです。
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